円安はどこまで続くのか

円安が止まらない。現在1ドル158.2円に推移していて歴史的な円安となっている。昨日の日銀上田総裁は「今のところ基調的物価に大きな影響を与えていない」と発言し、円安を強く牽制していないと判断され、より円安は進んだと見られる。

円安にはメリットとデメリットがある。円安のメリットは輸出企業が儲かることだ。確かに日本の最近の製造業の業績は良い。しかし、海外で稼いだ外貨を日本円に変えずに、放置もしくは、それを海外で使っている企業が増えているという。日本円の需要がなくなれば、当然円の価値はなくなり、円安傾向に進んでいく。

円安のデメリットは、輸入単価が高くなることだ。円安が進めば、原油価格が高騰する。日本は原油を海外からの輸入に頼っており、電気代やガソリン代など、我々の生活に直結するものだ。いくら賃上げするといっても、原油価格の高騰による基本的な生活費が高くなれば、我々の暮らしは脅かされることになる。

それ以外にも円安のメリットとデメリットはある。それでも行き過ぎた円安は、どこかで我々の生活を大きく変えることになる。日銀や政治家の口先介入ではどうにもならなくなってきている。大胆な政策を打ち出したり、未来への投資に力を入れるべきときにきているのではないだろうか。