半導体バブル

宮城県に台湾の半導体大手PSMCと日本のSBIホールディングスが出資するJSMCが工場の新設を発表してからしばらく経つ。2024年後半に着工予定であり、投資額は過去最大の8000億円に上るという。場所は、トヨタなどの工場が並ぶ大衡村だ。

自動車向けを中心とした半導体を2027年から製造する予定となっている。熊本にTSMC半導体工場ができ、地域が活性化してきているという話を聞くので、宮城県にとって明るい話になる。

宮城県には、トヨタアイリスオーヤマYKKなど多くの製造業の工場がある。そういった会社からすれば、優秀な人材が引き抜かれてしまうことに危機感を感じているように感じる。

もともと宮城県の若者は減少傾向であり、有効求人倍率も1.33倍(令和6年3月時点)であり、1倍を超えており、今後も求人に対して人がいないというような状況は続いていくと思われる。

人気のない中小企業はどんどん厳しくなっていくことが予想される。人材の競争が激化することによって、賃金が上昇し、ブラック企業が潰れていくことは歓迎できる。しかし、社会にとって必要不可欠な会社はなくなる可能性は出てくる。

これをどうやって防げば良いのかを考えていかなければならない。東北地方は人口減少が著しい地域だ。どうにか地元に残って仕事をしてもらい、他の県から仕事を求めて集まってくる地域にしていく必要があるのではないか。