通貨の価値が下がることからやるべきこと

通貨の歴史は長く、これまで世界で多くの通貨が使われて、それがなくなってきた。歴史的に見ると、通貨の価値はどんどん下がってきていると言える。その理由は、人々が経済活動を行うことによりより豊かになる。さらにものの価値も上昇する。ものの価値が上がれば、通貨の価値は相対的に下がることになる。

これまでの株式市場をみてもよくわかるように、株価は様々な〇〇ショックの度に株価は暴落を繰り返してきたが、時間をかけて右肩上がりの状態であり、長期的に株価は上がっている。ものの価値も、株価も上がれば通貨の価値は下がることになる。

1億円頑張って貯めたとする。しかし、20年後に、物価が倍になっていたらどうだろうか。例えば、缶コーヒー1本100円で買えていたものが1本200円になってしまえば、消費者は苦しい。1億円貯めても将来的な価値は5000万円になることも起こりうるのだ。

だからこそ、通貨以外の資産を持つことが大切になる、株式、債券などの紙の資産や不動産、コモディティなど様々な種類の資産を持つことがリスクヘッジになる。為替のことも考えた方が良い。

日本は今、円安が進み、日本人は海外のものを買う時に、高く感じるようになっている。これからますます円安が進むことも考えられる。そうなったときに、海外の資産を持っていれば、海外のものをあまり高い値段で買わなくて済むようになる。

いずれにしても、投資は自分の資産を増やす目的ばかり注目されがちだが、物価リスクや為替リスクに備えることのできる手法であると認識することが大切なのだ。