海外に住むと税金が安くすむのか

日本は少子高齢化が深刻で労働者人口が減ることで、今後も所得税や住民税が増税されることは間違いない。その中でも高齢者を支えるための社会保険料の増加は、確実に起こり、若者世代を苦しめることになる。

そこで、日本を今すぐ脱出したほうがいいという論調が出ている。賢く、お金持ちほどそれを実行しているようだ。海外に脱出することで、大きな税負担から解放されるという。シンガポールはどれだけ稼いでも、20%の税金の支払いで済むらしい。ドバイや香港、タイ、マレーシアなども税制面で有利な点が多いという。

タックスヘイブンと言われる国や地域に住むことによって、自分の資産を守ったり、効率よく稼ぐことが可能になるという考え方がある。しかし、実際に海外に住民票を移せば、簡単に日本に税金を納めなくて良くなる訳ではないらしい。海外に一定の期間住むことなどさまざまなな厳しい条件が必要になるようだ。

海外に住むデメリットも考えなくてはならない。日本は治安が良く、安全、安心。食事も美味しい。コミュニティだってすでにできているはずだ。ただ、税金が安くなるからといって、今の幸せな環境を捨てることは勿体無い。より幸せになるために海外に行くのに、そこで不自由になってしまえば本末転倒だ。

目的と手段が合っているのかしっかり見極めてから、判断、行動することが大切なのではないだろうか。