円安の進行

円安の進行が止まらない。現在、1ドル151円を超えている状況だ。日銀がマイナス金利を解除し、日本中の金融機関の金利が上昇傾向となり、円高に進むと思われた。しかし、日銀の発表で逆に円安に進んでしまったように感じる。

アメリカは物価高騰を抑えるために、金利を上げてきた。5%を超える政策金利には限界が来て、いずれ金利を下げることになると言われている。そうなると、日米の金利差が解消されて、ドルを売って、円を買う人が増えると考えられる。

日銀がいくらマイナス金利解除するといっても、現在の日米の金利差は大きく、通貨をドルで持っていた方が得をすると考えるのは当然だ。そのため、日銀が今後、大きく金利を上げる傾向にないと判断されて、今の状況に至るようだ。

円安で困るのは、ガソリン価格だ。ガソリンの価格は生活に大きな影響を与える。また、電気料金にも関わる。また、企業は、石油などのエネルギーを使って、ものづくりを行っているところがほとんどであり、資源の価格が上がれば、単価も上がってしまう。

石油の値段が上がれば、人々の生活は苦しくなる。それを止めることができるのは、政治家や日銀だ。どうにか、円高の方向に持っていくことができないのか。誘導することが難しいのは百も承知だが、願うばかりだ。