工場の自動化

先日、山崎製パンの千葉工場で、61歳の女性が勤務中にベルトコンベアーに挟まれて亡くなるという痛ましいニュースがあった。この女性は20年以上山崎製パンで働いているいわゆるベテランであり、なぜこのようなことが起こってしまったのか、疑問に思ってしまう。

一般的に、工場内には緊急停止ボタンがある。そのボタンがなぜ押されなかったのか、そして、安全対策はきちんととられていたのか、原因究明が大切だ。ベルトコンベアーのスピードは速いという話もある。利益を追求するだけではなく、安全面をおろそかにしてはならないと感じる。

山崎製パンは、菓子パン業界でのシェアはナンバーワンだ。円安や原油価格の高騰により、小麦の値段が上がり、経営が心配されていた。しかし、適切な商品の値上げにより、ここ最近の売上と利益は好調を維持している。

山崎製パンには多くの従業員が働いている。これは、会社が雇用を生み出しており、地域貢献をしているといえる。しかし、工場の自動化に向けての投資をもっと行うべきであるのではないだろうか。

機械化により、もっと生産性があがったり、安全性も上がったりする可能性を秘めている。経営が厳しいのであれば難しいだろうが、余裕のある今こそ、自動化に向けての投資を急ぐべきではないだろうか。