幸福度ランキングから感じ取れること

世界一幸福な国と言われていたブータン。2019年度の幸福度ランキングでは、156カ国中95位となった。最新の2021年度の幸福度ランキングでは、ランキング圏外であった。ちなみに、我が国日本は56位であり、G7(先進7カ国)の中で最下位となった。

では、なぜブータンはここまで幸福度が下がったのか。それは、インターネットの発達により、情報化が進んだことが原因と言われる。ブータンは電気も通っていない世帯も多い中で幸福だと感じていたのは、他の豊かな国の人々の生活を知らなかったからだといえる。

人は、人と自分の生活を比べる。人よりも豊かな生活ができていないと思えば、自己肯定感は下がるものだ。今は、Xやインスタグラム、tik tokなど写真や映像できらびやかな世界を簡単に知ることができる。それは、ブータン国民に限らず、他の国の人々も同様だ。

現実を知ることで幸福度が下がることは事実だ。しかし、世界を知るということは大切だと感じる。そこから自分のやるべきことややりたいことが見えてくる可能性もある。また、現実を知ったからといって、今の生活を変えなければいけないわけでもない。

情報は豊かな人生を手に入れるための手段であり、情報に人生を飲まれてはいけない。