日本の自動車産業

昨日のニュースで日本のGDPが世界で13位から27位に低下したというニュースを知り、残念に感じた。原因は円安が急速に進んでおり、日本円の価値が落ちていることが大きい。ただ、それ以上に日本の産業が衰退していることが大きな原因だろう。もはや政府や日銀の政策だけではどうにもならず、日本の民間企業が大きなイノベーションを起こす必要がある。

世界的にはEV車が普及し始めているそうだ。EV車といえば、テスラの車だが、その販売台数を凌ぐ勢いのある企業が中国のBYDだ。BYDは、テスラ社のEVの販売台数に迫っている。中国だけでなく、世界各国に販売拠点を有している。

日本にも、BYDの販売店を拡充している。今後、日本全国にBYDの販売拠点を作ることを予定しているそうだ。BYDの武器は、安くて良い車であることだ。それを可能にしているのは、電池だ。電池には、普通レアアースを使うのだが、BYDは独自の研究により、レアアースを使わないで電池を作ることに成功した。

BYDは、安くて質の高い電池を作る技術を持っていることが強みなのだ。日本のEV化は遅れている。充電できる設備が日本には整っていない。しかし、その設備が整ったときに、BYDの車が日本で飛ぶように売れることも起こりうる。

良いものであれば他国のものでも売れる。スマホを例にあげても、iphoneは日本のものでないから買うのをやめようという人はほとんどいないだろう。日本はこれから世界の時代の波にうまく乗れるかどうかで、産業を守っていけるかどうかが決まる。危機感を持って注視していきたい。