安心と安全

安心と安全は似ているようで意味が異なる。安心は主観的なものであり、安全は客観的なものだ。飛行機に乗ることは安全ではあるが、安心ではないと言う人がいるのではないだろうか。

アメリカの調査によると、飛行機の墜落する確率は0.00048%だ。しかし、車の事故で死亡する確率は0.9%あるという。

データからすると、飛行機よりも車の方が死亡する確率が高く、飛行機こそ実は最も安全な乗り物とも言われているのだ。

しかし、世の中の人達は、飛行機は事故に遭うかもしれないからと、嫌煙する人がいる。それこそ、飛行機は怖いというイメージが、その人の安心を脅かしているのだ。つまり、安心はいくら、データ的な根拠や説得があっても、買えない部分があるのだ。

老後のお金が心配だという人も同様だ。貯金が500万円で安心する人もいれば、1億円あっても安心できない人もいる。安全な貯蓄額を目指して、そこから安心ばかりに目を向けることなく、ライフプランを考えていくべきなのではないだろうか。