日本の医療保険の仕組みは本当によくできていると思う。年収が500万円程度である場合は、年間で医療費が100万円かかったとしても、自己負担は10万円を下回る。収入によって自己負担額が異なり、高収入の人でも、そこまで大きい金額を支払わなくて良い仕組みだ。
基本保険があるおかげで医療費の自己負担は3割で済む。高額療養費制度と併せて、最強の保険なのだ。この高額療養費制度を意外と知らない人が多い。それを知っていれば、無駄な保険に入らなくて済む。
保険に加入するべき人の条件は、確率小・損失大のときに限る。営業マンの口車の乗せられて、無駄な保険に加入させられることのないようにしたい。
そんな高額療養費制度も、ゆくゆくは改悪されていくだろう。そもそも保険という制度は、保険料を納める人と保険を使う人のバランスで成り立っている。今後、若い人がもっと減り、高齢者が増えることが見込まれるため、保険料収入が減る。高額療養費制度は財政が厳しくなるだろう。
そのため、現役世代から少しずつ徴収する金額を増やしていくことになるだろう。さらに高額療養費制度も改悪していくことになるかもしれない。
我々にできることは、悲観的にならずに貯蓄したり、勉強したり、今後に備え、前向きに生きることだろう。誰も、自分の寿命はわからず、老後の生活費がいくら必要かもわからないのだから。
