転職は悪いことなのか

日本は終身雇用、年功序列体制で大きく経済成長した。それは、戦後、近隣国の戦争やオリンピック、生産年齢人口の増加により、労働力が増えて生産力が一気に向上した。人口も着実に増えて、消費も増加したことにより、景気はバブル期に絶頂を迎えた。

しかし、バブル経済が崩壊した後は、日本の株価は良くはなったが、日本の経済は停滞している。少子高齢化が進み、新たな産業を生み出せず、国際競争力も低迷している。そういった理由から、終身雇用は持続できないと言い始める人がでてきた。

今までは、一度会社に入社すれば、よほどのことがない限りは、リストラできなかった。しかし、今の日本の会社は使えない社員を会社に置いておくほどのゆとりはなくなっているという。

これからは、社員の能力に応じて採用、評価する『ジョブ型雇用』が主流になるのではないかと言われている。アメリカはジョブ型雇用を採用していて、何回も転職を繰り返すのが一般的だという。

このジョブ型の普及により、会社の中でただ与えられたことをやるだけでなく、今後のキャリアを考えて自己の成長のために働く人も多くなるのではないかと考えられる。

いつ自分がどうなるかわからない方が、自分を高めるモチベーションが高まるという見方もできる。

自分のやりたい仕事ができる環境が理想だ。だから、一つの会社にこだわらず自分の可能性を求めてチャレンジする姿勢も大切にしたい。