今の若者は常識がないのか

先日、ある企業の高校生の採用の人事担当者と話をする機会があった。正直今の若者は、常識がないと感じるものが多いという。遅刻が多く、時間ギリギリに出社しても間に合えば問題ないという感覚の人が多い。

さらに、ミスをしたときに、何かしらの言い訳をするという。すみませんでした、と頭を下げればいいものを、自分は悪くないと主張したいのだろう。

採用担当の方の分析では、今までの人生の中で怒られ慣れていないことが大きいという。学校では、厳しく指導すると親が出てくる。その家庭も、子供を溺愛して、全く怒らなかったり、逆に無関心で悪いことをしても見て見ぬふりをしたりする。

親の教育力の問題が大きいのではないかと考えることができる。だから、その会社では、会社で人を育てる方針でいるという。面接では正直どういう人物か見抜くことは難しい。だから、会社に入社してもらって大切なことを教えていくスタンスでいる。

私も、今の若者を見ていると、自分では考えられない行動をとる人が気になってしまう。一方で若いのに立派だなと思える人物もいる。だから、若者はダメと一括りにするのではいけない。良い人は良い。

学生時代に部活や勉強に打ち込んだり、多くの経験をしてきた人達は、常識ある行動がとれる傾向にあると思う。だから、単純に経験を与えてあげたり、大切なことを教えてあげることで人は伸びていくのではないだろうか。だから、この企業のスタンスを私は支持する。