非正規労働者が増えるきっかけ

非正規労働者が増えるきっかけとなったのは、アメリカの派遣会社が日本に進出したいがために、その規制を緩めたことだという。日本は、それ以外にもアメリカからの圧力に屈してきた。

例えば、貿易赤字を食い止めるため、アメリカ産牛肉を日本にもっと買わせる仕組みに変えたり、アメリカのブランドがもっと日本に進出しやすいように、大型ショッピングモールの規制を緩めたりした。それにより、地元の商店街は廃れていった。

アメリカの派遣会社が日本に参入してきたことにより、日本の非正規労働者は増えていった。非正規労働者は正社員と比べて、待遇が悪く、貧困の種となる。日本は以前は中間層が多かったと言われるが、今は貧富の差が開いた。そのきっかけの一つは非正規労働者の増加だろう。

日本人も非正規労働者のデメリットを理解していれば、ここまで非正規労働者は増えなかっただろう。しかし、日本人は学生時代にがっこうで金融教育を受けておらず、マネーリテラシーが低い。そのため、なんとなくでしか非正規労働者のデメリットを理解していない人が多い。

非正規労働者をうまく利用する飲食業やサービス業が盛んになったことで、ブラック企業も増えていった。従業員を安く、雑に使うことで、ブラック企業が成長する機会を作ってしまったといえるだろう。

国民一人一人がまず正規雇用と非正規雇用の仕組みをしっかりと理解するべきだ。そして、国もこれ以上非正規労働者が増えないような仕組み作りが必要なのではないだろうか。