日本はオワコンなのか

ここ数年、日本の没落ぶりをネタにする本や雑誌が溢れていると感じる。日本人はネガティブなニュースに食いつく特徴があるようで、日本が衰退しているというテーマにすると本がよく売れるそうだ。逆に日本を褒めるようなテーマはあまり売れないという。

失われた30年と言われてしばらく経つ。日本は高度成長期から大きく成長し、バブルがはじけてからは、昔の勢いは失われたと言ってもいいだろう。GDPもドイツに抜かれるかもしれないところまできている。

しかし、日本は今世界的に注目を集めているのも事実だ。円安になり、安く旅行ができるということも大きいが、観光資源は豊かであると言える。歴史的建造物は多いし、自然も豊かで、食事も美味しく、清潔であり、治安も良い。

日本人が、海外に旅行に行くと改めて日本の良さに気づく人が多いようだ。確かに、日本の産業は昔に比べれば、衰退していると言える。ただ、トヨタユニクロソニーなど世界的な企業としていまだに君臨している会社も多い。

少子高齢化が急速に進み、生産年齢人口の減少に伴い、労働者不足が問題になり、これからの社会において今の便利で快適な社会を維持していくのは難しくなる。しかし、課題は多いが、世界に自慢できる日本の良い面は多い。だからこそ、それを世界に発信して、自分たちは良い国に住んでいると言える人達が少しでも増えれば、日本はもっと豊かになっていくのではないだろうか。