人口減少社会の乗り切り方

これからの日本社会は人口が減少し、労働者が減り、消費が減ることで経済は停滞していくことが予想される。もちろん新しい産業を生み出したり、海外のインバウンドなどで利益をえることも期待されるが、不安の方が大きい。

そんな日本社会で、鍵となってくるのは、女性と高齢者の雇用だ。経済を活性化させるためには、できるだけ多くの人が働くことが求められる。今の日本社会は、女性が働きやすい環境であるとはいえない。

待機児童の話は最近は聞かなくなったが、政府や自治体はもっと子育て支援を充実させるべきなのだ。いまだに、女性が正社員になりにくいような制度を保っている会社もある。昔は、それで良かったのかもしれないが、これからは女性の働きやすい環境を提供できる会社が生き残っていく。

政府は何もしていないわけではない。数年前に、残業時間の上限を設ける法律ができた。当時は、建設業や運送業などは例外とされていたが、2024年からは、全業界において残業時間の制限が適用される。

女性や高齢者が働きやすい環境を整えてあげることで、働こうと思う人が増え、経済は活性化していく。企業も利益だけでなく、従業員の働きやすさに目を向けていくことが生き残っていく鍵なのではないだろうか。