固定費の削減の重要性

私には4つ上の兄がいる。もう40歳を過ぎているにも関わらず、お金に困っている。経済的な理由により大学を中退し、飲食店で働いてきた。愛想が良く、接客も上手でお客さんや同僚からの印象は良い。ただ、その飲食店がブラック企業すぎて、心身の不調を訴えることもあり、出入りを繰り返した。

1年前に勤めていた飲食店のオーナーとトラブルになり、店を追い出される形となった。これをきっかけにお金を貯めて、ゆくゆくは自分の店を持ちたいと話していた。そのため、自動車工場に1年間住み込みで働く決心をして、1年が経とうとしている。

その1年の間に、3回ほど「お金を貸してもらえませんか?」という連絡が来た。弟に対して、敬語なのが、情けない。私は兄の助けにはなりたい気持ちもある一方で、自立してほしい思いもあった。考えたが、消費者金融に借りるよりはましかと思い、兄にお金を貸す決断をした。

そもそも、お金を貯めるために住み込みで働いているのに、私にお金を借りているようでは、本末転倒だ。別に、今の仕事が楽しいわけでもないらしい。むしろ、飲食店で働いている方が楽しいようだ。兄の問題の一つとして、一人暮らししているアパートの家賃を払い続けていることだ。

すぐに仕事が辞められるようにと、保険をかけている。そのアパートの家賃の支払いだけでもなくなれば、月5万円くらいは楽になるはずだ。これは、本人もよくわかっているはずだ。しかし、自分の欲には勝てないのだろう。