私には4つ歳の離れた兄がいる。今年40歳になるのだが、経済的に苦労している。大学に入学したが、家庭の経済的な状況から大学を中退せざるを得なくなり、飲食店で長年店長をやってきた。とても明るい性格で、コミュ力が高い。飲食店で勤務していることは性に合っているのだろう。
途中、上司とうまくいかず、長年勤務していた会社を辞めて、工場に勤務したり、営業職に就いたりしたが、最終的には、元々お世話になっていた会社に戻る形となった。
しかし、先日、社長にたてついたことにより、飲食店をまた辞めることになったようだ。社長の言っていることがうまく飲み込めず、社員のためを思い、反論したことが良くなかったようだ。
ワンマン社長で、反抗するものは許さないスタイルをとるようだ。要求の水準が高く、実態と合っていないことを求めてきたようだ。
会社のトップとの価値観が合わないことは致命的だ。同じ会社で働き続ける限り、どちらかが折れるもしくは、お互いが歩み寄るしか道はない。
兄は、急に会社を辞めることになったので、お金に困ってしまったようだ。失業手当を受給すればいいものの、すぐに働かなければ生活できないということで、わざわざ群馬の工場まで出稼ぎに行ってしまった。
いつ会社を辞めることになるかわからない。だからこそ、半年分くらいの生活費を貯めておくことの重要性を感じた。本人は、群馬の工場に働きたくて行ったわけではない。40歳にもなって、やりたくないことに時間をかけるほど、苦痛なことはない。
時間は有限だ。だからこそ、本当にやりたいことをするために日々準備したり、自己投資していくことが大切なのだ。