クラス分けのやり直し

滋賀県の中学校3年生のクラス分けを一度発表したにも関わらず、学校側にミスがあったとしてやり直しがなされるというニュースがあった。学校側は生徒から人間関係等の相談を聞いた上で、クラス分けを行う。そういった生徒への配慮がおろそかになり、生徒の保護者から苦情が入り、今回のようなケースに至った。

一度、発表されたクラスがなかったことにされ、もう一度やり直しとなることによる最大の被害者は生徒達だ。発表された瞬間に、仲の良い友人といっしょになれた喜びを得たり、担任の先生が信頼できる人で安心したり。それが、リセットされるのだから、納得できないだろう。

今回は、学校側が十分に生徒に対して配慮がされなかったことにより、校長が最終的にクラス分けのやり直しを手動した、もしくは現場の声を認めたのだろう。果たして、クラス分けを再びやる必要があったのかと疑問に感じてしまう。

学校現場には様々なタイプの人がいて、そういった生徒達に特別な配慮をしていかなければならないことはよくわかる。しかし、社会に出て会社に入れば、嫌な上司や同僚と付き合っていかなければならない。学生時代から、配慮されすぎる環境にいれば、社会に出ても文句を言って、その環境に馴染めずに会社を辞める形になるだろう。

学校は人間関係を学ぶ場でもある。嫌な人とどう関わるか、そしてかかわらない方法を学ぶ場が学校なのだ。嫌なクラスメイトがいるというだけで、全体を巻き込まないでもらいたい。