環境の重要性

家庭が円満な子供達は、良い環境に恵まれていることで恩恵が大きい。親同士が仲が良いからと言って、その子供達が優秀という訳ではないが、日常が楽しく感じられたり、自己肯定感が高まったり、コミュニケーションがとれたりなど、メリットは大きい。

一方、家庭がうまくいっていない子供達は、ストレスを感じながら生活をすることになる。親同士が喧嘩したり、お金に困っていたり、お酒にのまれたりすることで、子供達はそこに神経を使わなければならなくなる。

例えば、子供がサッカーが楽しくて、夢中になっているときに、家庭問題が入ってくると、なかなかサッカーに集中できなくなってしまう。せっかく才能があったとしても、子供は感受性が強いので、家庭問題で夢を諦めなければならないと感じてしまうこともあるだろう。そこまでいかなくても、家庭問題によってプレーに集中することができなくなるリスクもある。

勉強だって同じだ。家は本来安心できる場だ。そこで、ケンカされたりすると、子供は勉強どころではなくなる。子供の頃は、いかに自分の好きなものに集中できるかによって、伸びる。その時点で、周りと比べて、損している環境にいるのだ。

良い種であっても、土壌がしっかりしていなければ育たない。子供がすくすくと伸びる環境作りが必要なのだ。それは、家庭もそうだが、学校も同様だ。学級崩壊したと耳にしたことがあるが、そのような状態になった学校のクラスの子ども達は、確実に損している。安心して学ぶ機会を失っているのだから。その安心した環境づくりの大切さを、親、教員、ともに意識していかなければならない。