どういう子供を育てるか

日本は資源を持たない国なので、いかにして良い人材を育てていくかが大切である。今、高校で探求学習を学ぶようなカリキュラムとなっている。生徒の興味、関心のあるものについてテーマを設定して、それについて探求していくものだ。挫折を繰り返しながら、地元の事業所などに協力を得ながら、課題解決に努めていく。

この探求学習により、問いを見つける力や、問題解決能力、コミュニケーション力など、社会で求められる力が備わることになる。ただ、問題はそれを指導できる教員が少ないことだ。ほとんどの教員は、教科指導をしたい、部活動をしたいという目的で教員になる。最近になって、生徒にとって必要だからやれと言われてもなかなかそのノウハウがないため難しい。

西日本は教育が進んでいると聞く。早くから、ICT教育を入れており、生徒は自分のChromebookを持って授業に臨んでいる。探求学習も早期から本格的に取り組んでいる学校が多く、企業と学校が共同開発して製品を作るような流れが今はもう当たり前になっているという。

そういう経験を学生時代にすることで、将来前向きに仕事に取り組めたりするようになる。中には、探求学習がきっかけで起業したいと思うようになった学生もいるという。西日本で、イノベーションを起こす企業が多いのもこういったマインドや教育からきているのかもしれない。

東北地方で有名な大企業といえば、アイリスオーヤマだが、そのアイリスオーヤマの創業者も西日本出身だという。東北地方でイノベーションを生むためにも、良い取り組みをしているところに刺激を受ける必要があるのではないだろうか。