EV化への対応

先日、トヨタ自動車の利益が上方修正され、大きく儲かったことがニュースになった。海外の製造拠点の停滞が解消され、半導体の供給も追いついてきたことが影響しているそうだ。そして何よりも、円安が進んでいることが大きい。昨日は、1ドル150円を超えるような状況になっていて、輸出産業にとって大きなプラスになっている。

そんなトヨタも、EV化に向けて大きく舵をきろうとしている。巨額の資金をEV車に投じて、遅れをとっている現状から、優位に立ちたいところだ。しかし、アメリカのTeslaや、中国のBYDは、すでにEV車を多く世に送り出しており、生産体制や販売体制も整ってきている。そんな強いライバル達に勝とうとするのは、至難の業と言える。

トヨタは、ガソリン車に加えて、水素自動車も開発している。さらに、EVの開発に乗り出すと言うのだから、大変なことになる。そもそも、ガソリン車とEV車で使われる技術が異なる。そのため、今までトヨタが開発してきた高度なガソリン車やハイブリット車の技術は通用しないし、生かすことができなくなるのだ。まさに、ゲームチェンジされた状況にあると言える。

これから本当にEV車が市場を独占するようになるかはわからない。しかし、EV車の需要は増えていることは事実で、おそらくそうなるだろうという見方は強い。どのような世の中になっても大丈夫なように備えていくことが大切だし、望む世の中を自分たちで作っていくという気持ちが大切なのだろう。