株を持っている人はずるいのか

ここ最近の株高は、大きなニュースにもなっている。ただ、株高だから国民の生活は豊かになるとは限らない。なぜならば、株を持っていない人と株を持っている人に分かれるからだ。最近は新NISA制度もできたことにより、日本人でも株を始める人が増えてきた。

それでも、海外と比べると株ではなく、資産を現金で所有する人の割合が大きい。株を

買う余裕資金もないといった人も多いのが現実だ。株高で恩恵を受けるのは、株を所有する資産家なのだ。もちろん、この株高により、企業価値が高まり、投資資金も集まることで、企業が設備投資にお金を使うようになり、業績が上がれば、給与も上がり、国民の生活は良くなっていく。

まだ、株高であるだけだ。賃金を上げる企業も多くなっているが、物価が上がっているため、物価上昇を超える昇給がなければ、本物の豊かさは手に入らない。

株はリスク資産だ。国の経済が発展すれば、上がっていくものとされる。そのため、長期的に見れば、株は上がるものだ。しかし、様々な要因で上がり下がりを繰り返すものなので、リスクが高い。

今回、株高の恩恵を受けている人達は、リスクを負った人たちなのだ。運が良いと思う人もいるかもしれないが、値下がりするリスクも考えた上で投資しているのだ。だから、株高で恩恵を受けている人はずるくはない。むしろ、羨ましいと思うなら、自分も勉強して、働いて稼いで、投資すればいいだけだ。

株式投資で大切なのは、失敗しないことではない。常に市場に居続けることが大切なのだ。