子どもの可能性

人には向き不向きがあると思っている。世の中には、割引きの計算ができない人がいる。掛け算の九九も途中から言えなくなる人もいる。割引の計算ができないと買い物するときに、困るよと伝えても、とりあえず安くなっているのはわかるから大丈夫だと言い返す人が多い。

確かに世の中で、基本的な知識が身についていない人はいる。しかし、そんな人でも、その人に合った場所で活躍している人も多くいる。苦手なことを永遠にやらされるより、好きなことに没頭していた方がその人のためになったりする。

割引きの計算や九九ができなくても、社会で普通に生きていくことはできるはずだ。教育というものはとても難しいと感じる。個人差があり、飲み込みの早い子供もいれば、いつまでもできない子供もいる。

そんなできない子供達に、何を教えてあげるべきかについてはとても悩む。その子のレベルに合わせて、簡単なものから少しずつレベルアップしていく。難しいものに関しては、あえて扱わないという工夫も必要になる。

子供の可能性を見極める目は大切だ。大人が勝手に判断して、無理なことを要求している場合もあるし、できないと思っていたことが、いつしかできるようになるかもしれない。子供の能力はいつどのような形で開花するかわからないのだ。

大人の役目としては、基本的にはその子供にあった教育をしてあげるべきだ。そして、決めつけをせずに伸びしろを考慮して子供に接していくことが大切になる。そんな教育者が増えて欲しいと心から願う。