キーエンスが伸び続ける理由

キーエンスは社員の平均年収が2200万円、営業利益率55%と、日本企業で圧倒的な結果を出し続けている。B to B の会社であまり一般の人には馴染みのない会社であるが、その会社の質は本物であろう。

まず、営業マンの仕事の徹底ぶりがある。営業前にしっかりとロープレを行う。社員同士情報を共有し、お客様満足度を高める工夫が素晴らしい。アポイントは必ず電話で行い、営業担当者自らが電話する。時間のない中、うまく時間を活用できる仕組みを作っている。

製品は注文があれば当日出荷を徹底している。なにか問題があれば、営業マンがすぐにお客様のもとに駆けつける。営業のスピードと取引までの完結が他企業と比べて群を抜いている。

企業の利益は社員にできるだけ還元する仕組みとなっている。そのため、社員は頑張った分だけ報酬がもらえるので、仕事へのモチベーションが維持されやすい。そんなキーエンスには優秀な人材が集まる。さらに、社員を管理するシステムや生産性が上がる仕組みがあるからこそここまでの企業にまでなったのではないだろうか。

ただ、キーエンスは労働時間が長いという問題点もある。女性の比率も決して高いとは言いにくい。そのため、女性が長く続けられる会社にしていくことが課題に思える。

伸びる会社には、それだけの理由がある。成果が出ずに行き詰まったりしている会社員は、キーエンスから学ぶことは多いはずだ。