部下が育たないのは上司のせい

最近の若者は根性がないといった若者への批判は多い。確かに昔と比べて、地域の方や周りの大人達と接する機会は減少して、最低限のマナーやコミュニケーションが身についていない若者は目につく。

入社して3年以内の離職率について考えてみる。大卒が3割、高卒が4割、中卒が5割と言われている。ではこの数字が昔と今で大きく変わっているかというと、あまり変わっていないようだ。だから、最近の若者は根性がないという人がいるが、根性がない若者は昔からたくさんいたという現実を受け入れなければならない。

会社に入社してきた人材は変えることができない。だから、若手の育成担当になったら、育てる視点を持たなければならない。まずは、若手がどの程度までできるのかを知ることが大切だ。できることとできないことを明確化する。

その中で、改善点があれば、それを指摘してどのようにすれば良くなるのかをアドバイスしてあげることが重要だ。新入社員は特に、最初が肝心なので癖になるようにしつこくやるくらいの方がちょうど良いだろう。

言ってもわからない場合は、上司が自らやってみせることも大切だ。圧倒的な結果を出すことで、部下は上司に逆らうことはできなくなる。言うことを聞かせるためにも上司のパフォーマンスは重要だ。

人の成長は見ていて幸せになる。だから、自らの成長だけでなく、周りを成長させられる人になりたいものだ。