アイリスのスポンサーとしての考え方

アイリスオーヤマは今や宮城だけでなく、東北地方を代表する企業にまで成長した。企業として、社員の創造性を重視して、社員に毎日日報をつけさせることを義務付け、社員同士の考えを共有できるようなシステムを構築している。また、評価制度についても360°評価という仕組みを作り、客観的な視点で他方から評価してもらい、適切な評価と人事ができるようなシステムを作っている。

生産に関しても、伴走方式を採用しており、縦割りの生産体制ではないので、開発から生産までの時間が他社よりも早いという特徴がある。コロナ後に、マスクの大量生産に舵を切り、いち早く日本人に必要なマスクを届けることができたのも、そういった会社のスタンスが大きかったのではないだろうか。

アイリスオーヤマは、東北楽天ゴールデンイーグルスのスポンサーにもなっている。宮城だけでなく、東北地方に貢献したいという思いが強いようだ。宮城県の人口は200万人程度であり、仙台市の人口は100万人を超える。ちなみに神奈川県の人口が900万人である。

東北地方の人口が900万人であることから、宮城県だけでなく、東北地方一丸となれば、神奈川県などの大きな市場に勝つことができると考えた。だから、楽天のチーム名は東北がついているのだという。

アイリスは、他者を幸せにするという考えを大切にしている。これはとても共感できるものである。利益追求も大切だが、仕事を通して他者を幸せにする。そんな企業に生き残ってもらいたいものだ。