与えられる人

株式投資の世界では、得をする人もいれば損をする人もいる。胴元と顧客の利益は相反関係にある。胴元である証券会社は顧客に売買を繰り返してもらうほど手数料収入が入り、利益がでる。一方で、顧客は、株式の売買を繰り返すほど手数料を多く支払うことになり、利益は減る。

胴元も顧客もお互いに利益が相反関係にあることで、胴元は無理に顧客に金融商品を売りつけようとして、信頼関係が損なわれることがある。証券会社の社員は、金融商品を売れば顧客が損をするが、自分のもうけになる仕組みが耐えられず、証券会社を辞める人もいるという。

社会において、相反関係ではなく、お互いの利益に繋がる関係性を作れるかどうかが大切であると考える。例えば、人間関係においては、自分が周りにギブすれば、周りもそれに答えてくれることが多くなる。

これはプライベートの人間関係だけでなく、ビジネスの現場でも必要な考え方ではないだろうか。売り手よし、買い手よし、世間良し、の3方良しの精神は大切な考え方だ。まずは、win-winの関係性を作れるように、自分から与えられる人になることが重要なのだろう。