完璧主義者の問題点

完璧主義な人は真面目で、一生懸命に仕事をする。だから、だらしのない人や仕事のできない人に対して厳しい対応をとってしまうことがある。自分の感覚では、やれるのが当たり前なのに、なぜあの人はできないのかと考えてしまう。

この現象はおそらく、2人のタイプが大きく異なるからではないかと考える。完璧主義な人は、やらねばならぬという観念にかられて日々仕事をする。だから、楽しいことを後回しにしてしまう傾向が強い。一方、その逆の楽観主義的思考の人は、仕事に対する意識があまり高くなく、楽しくやれればいいと考えてしまう人が多い気がする。そのため、2人の価値観は大きく異なり、完璧主義な人はイライラしたりなどして、相手を理解できずに損をする形となる。

人は誰しも自分自身を基準にしてしまう。しかし、世の中、自分が当たり前に、そして簡単にできてしまうことが、周りの人にとって難しいという場合は意外に多い。そして、人それぞれ何を大切にしているのかが異なる。相手の人がどういう人で、何ができて、何を大切にしているのかがわかると、完璧主義な人も生きやすいのではないだろうか。

真面目であるということ、完璧を目指すということはとても良いことだと思う。ただ、完璧を求めることで自身に負担をかけたり、周りとトラブルになったりすることにつながったりもする。人それぞれの感覚があり、良好な人間関係や仕事環境のために他者理解が鍵になっていくのだろう。