環境で人は変わる

社会人になって明るくなったねと言われる人はいる。それは、会社やお客様から笑顔や明るさを求められることにより、その環境に適応しようとした結果ではないかと考えられる。

ある会社の人事担当者の話を聞くと、面接に来たときの印象と、今の姿は別人だという人が何人かいるという。会社側は今は、人手不足により、求める学生のハードルが下がっていて、正直、面接のときに、大丈夫かなと思って悩んで採用したという。

その会社は、製造業の会社であり、一つのラインに複数人で入り、機械を協力して動かさなければならないという。だから、コミュニケーション能力がないと、円滑な仕事をすることができないのだ。そこで必要に迫られて話す力を身につけることができたのではないかと考えられる。

同期の存在も大きいという。同期は3〜4人いて、そんなに多いとは言えない。その人数がちょうどいいのか、みんなで仲良く話す姿が見られるようだ。同じような境遇にいる人達だからこそ、話が合うのだろう。

この人のように環境が変われば、明るくなったり、よく話すようになったりすることも多い。だから、自分の一番輝く環境はどこなのかを探すことも大切だ。

しかし、どの環境に行っても明るく振る舞うことができる人もいるのはまた事実だ。そういう人は自分の軸を持っている。どこに行っても通用する人はいるのだ。

全ての人に共通して言えることは、会社の求めることを精一杯やっていけば、自分自身は磨かれるということだ。真剣に仕事に取り組む中で、別のことがやってみたくなったり、環境を変えてみたくなったりすれば、思うようにすればいい。会社を是非自分のスキルアップに活用するという考えで仕事をしてみてはどうだろうか。