アウトプットの重要性

本を読むが、その本の内容を要約したり、人にわかりやすく伝えることができない人が多い。自分もその1人だ。インプットすることは大切だ。それ以上にアウトプットすることはさらに重要だ。

アウトプットすることで、話の内容が整理される。さらに、記憶として定着しやすくなる。すぐに自分の引き出しから、取り出すことが容易になるのだ。

私は、大学生時代に塾講師のアルバイトをしていた。数学が得意だったが、塾の人数の都合で英語科に配属された。その塾は、一斉授業する塾であり、なかなか強気の価格設定で、塾生から高い月謝を徴収していた。

そのため、教える側としても、その高い月謝に見合う授業をしなければならなかった。その塾は、予習見せという文化があり、先輩に一度模擬授業を見せてから授業に臨まなければならなかった。

私は、英語が昔から得意ではなく、SVOCの違いさえよくわからなかった。しかし、厳しい先輩と特殊な塾の環境のおかげで、自信を持って教えられるようになった。年数が上がると、後輩の予習を見る立場にもなり、英語科の主任も経験した。

あるとき、英語の高校入試の問題を見た時に、簡単だなと感じるようになった。苦手だった英語がいつのまにか理解してできるようになっていたのだ。これは、紛れもなく、人に教える経験を積み重ねた結果によるところが大きい。

本を読んだら、そのままにしないで、アウトプットすることを続けた方が良い。人に話すとか、要約してみるとか、自分の意見をSNSで発信したりするなどしていくと、より力がついていくことは間違いない。