大学生の留年

大学全入時代と言われ、今は大学進学率は50%を超える。少子化が進み、定員割れを起こす大学は少なくない。人気のない大学は統合や廃校になるケースがこれから増えていくことが見込まれる。

最近聞いた話で驚いたことは、4年間で大学を卒業できる人の割合は80%だということだ。残りの20%は、中途大学するか、留年するのだという。自分の大学生活を振り返ってみても、4年で卒業できなかった人はたくさんいる。中には、6年通ったにも関わらず、中退する選択をした先輩も知っている。

大学生は親元を離れた場合、自己管理できなければならなくなる。さらに誘惑もたくさんあり、学ぶ目的や、大学に通う目的がなければ、ついサボってしまうことをよく聞く。

人事のように思っていたものの、4年で卒業できる人が80%しかいないというニュースは衝撃を受けた。大学に通うには、多くのお金がかかる。親が全て出してくれる場合であれば問題ないが、奨学金を借りて進学している場合は、留年した場合や退学した場合に自分の首を自ら絞めることになる。

大学進学は自分への投資である。大学に進学し、様々な経験をすることで得られる知識や考え方、友人はその人の最高の財産になる。その大学で学んだことを活かして、高い報酬が得られる仕事に就くことができれば、もとをとることができる。

大学進学にかける時間とお金に見合うリターンがあるかどうかを、具体的に高校生の内から考えておくことが大切だ。それがわかっていると、4年で卒業できないという事態は起こらない。そのためにも、未来の明確なビジョンを持つことが必要不可欠なのだ。