仕事の選択肢

先日、税務職員の方とお話をする機会があった。税務職員は国家公務員であり、採用されたらその地域の広い範囲で転勤を繰り返すそうだ。一般の地方公務員の行政職と比べても、給与水準が高いという。

税務職員になる前に、専門的な資格は必要なく、採用されてから一年間かけて研修を行い、そこで身につけた知識を使って仕事をしていくそうだ。

主な仕事は、税金に関することである。最も、税金を徴収しなければならないこともあり、一般の方から、暴言を浴びせられたりすることもあり、メンタルが病んで休んでしまう人も多いという。

税務職員という仕事に興味を持ってもらいたいと考えているそうだ。しかし、税務職員という仕事があるということを知らない人が多いのではないだろうか。そして、若者が税金に興味を持つ人も少ない。正直、社会科の授業などで出てくるが、実際に納税の経験がなければ、実感が得られにくい。

社会人になって、社会保険料所得税、住民税について学ぶ人が少なくない。もっと、税金について子供の頃から学ぶ機会があれば、税務職員を目指す人も増えるのではないだろうか。もしくは、給与水準を上げる方法もあるが、国の予算でやっているのでなかなか難しいところだろう。

税務職員に限らず、若者はもっといろんな仕事があることを知るべきだ。知らないというだけで損する社会だ。選択肢を広げれば、運命的な出会いも当然でてくる可能性だってある。親、先生、社会が協力し合って仕事の可能性を子供に伝えていけると良い。