数学って何のために勉強するの?

小学校で習う基本的な計算は日常生活において大いに役立つ。知らない、できなければ損をすることが多くなる。人の話もそれができなければ理解できないこともある。しかし、中学校から習う数学は学ぶ意義があるのだろうか。

二次関数のグラフや因数分解を日常生活で使う機会はない。上位の学校に行けば、それが基礎になって、それぞれの研究テーマに利用できるようになる。しかし、一般の人は数学の知識をほとんど社会で使わないのだ。

では、なぜ数学は今も昔もほぼ学ぶ内容が変わらないのか。それはおそらく、学ぶ価値が高いから学生に学ばせているのだと考える。数学を学ぶことで培われる力は『問題解決能力』だ。数学は答えのある問題を解く練習をする。社会に出れば、答えのない問題に挑まなければならない。その訓練になる。

また、『論理的思考力』が身につく。なぜその事象が起こるのか、体系的に理解、説明できる力を養うことができる。

数学の知識というよりも、その知識を用いて計算したり、問題を解決したりすることで養われる力こそが、万人に価値のある力だと考える。だから、数学は一生懸命学んでおいた方が良い。