静寂が才能を伸ばし、多忙が品性を作る

人間力の形成には、その人の素質だけではなく、周りの環境にも大きく依存する。学習環境はとても重要である。音楽が流れていた方が集中できるという人もいるが、基本的には静寂こそが最高の集中できる環境なのだ。だからこそ、その最高の学習環境を自らの力で作っていくことが求められるのだ。テレビをつけていたり、人が話しているところで効果的な学習は難しい。

多忙は悪いことではない。忙しい中で仕事をすることで、どうすれば仕事が終わるかを考えながら仕事をすることができるようになり、タイムマネジメント力の向上が見込める。多忙は精神状態にも影響を与える。仕事をしないで遊んでいる人を見てイライラしたり、単純に疲れていてイライラしたりすることがあるだろう。それでも、人は普段と同じパフォーマンスが求められるので、自分の感情を周りの人にぶつけてはならない。

ときには、感情を吐き出したほうが良いときもあるが、それは職場ではないほうがいい。忙しい中で、感情的にならずに、常に高いパフォーマンスが出せる人がプロなのだ。だから、多忙は決して悪いことではなく、その人をより成長させてくれる機会にもなる。