子供の頃の貧しさ

アメリカ生まれのパックンは、経済的に厳しい家庭で育った。周りの友人が映画を観たりする中で、お金のかからない遊びをすることを強いられてきた。ガソリン代が出せないと母親に言われ、徒歩で遠い教会まで行ったことを鮮明に覚えているようだ。

子供の頃にあまりお金を自由に使うことができなかった。そのため、節約するという習慣が子供の頃に染みついた。大人になって、お金を稼ぐことができるようになったが、小さい頃の習慣があるおかげで、無駄遣いはしないという。極端な例だが、小さい頃の環境や習慣は大人になって大きな影響を与えることを学ばせてくれる良い例だ。

パックンは、子供の頃に一生懸命に勉強し、良い大学に入り、多くの知識や経験を身につけて、多くのお金を稼げるようになった。パックンは今、米国中心の株式投資を行なっていて、大きな経済危機がおきても、どこでも暮らしていける余裕があるそうだ。

子供の時に辛い経験をしてきたので、今のゆとりある状態はとても気持ちよく、心地良いと言っている。様々な資産を持ち、それが分散されているので、いかなるリスクにも対応できるのだろう。

子供の頃に経済的に厳しい家庭で育った人が、大金を手にしたときにそれを散財する例も多く聞く。子供の頃に辛い思いをすれば、成功できるというわけでもない。成功の秘訣は、過去の経験を何を学び、それをどう生かすかだ。パックンがそれを教えてくれている気がする。