ワンマン社長

私の職場では、管理職が周りの意見を聞かずに自分の思ったことを信じて、ただひたすら突き進むことにより、職場は疲弊してきている。アップルの創業者スティーブ・ジョブズも、社員に無茶な要求を繰り返すことで、革新的な製品を作り上げることができた。テスラモータースのCEOのイーロンマスクも、創業期はむちゃくちゃだったと聞く。

ワンマン社長が、周りの意見を聞かずに、社員を引っ張り続けて、大きな成果を出すことができている例は知っている。しかし、ただワンマンなだけで、方向性が間違っている場合には、失敗する可能性が高い。

私の職場の管理職は、今の現状を否定する。そして、新しいことを次々と取り入れようとする。新しいことにチャレンジすることは賛成なのだが、目指すべき方向性と、職場の実態が合っていない。小学生に東大の入試問題を解かせようとしているようなものだ。

しかも、その管理職はビジョンだけ立派だが、具体的な施策は社員に丸投げだ。よくわかっている社員からすると、メリットだけではなく、デメリットも踏まえた上で意思決定をしてもらいたいという。ただ怠慢でやらないのではなく、デメリットを踏まえた上で、進むべきではないと判断して行動しないだけなのだ。

管理職が現場のことをよく見ていないからそういった事態が起こるのだと思う。本人が現場を見ているつもりでも、気づく能力がない場合もある。トップに立つ人材はとてもスキルが求められる。

良い職場というのは、管理職と社員が多少のばらつきはあったとしても、根っこの部分がともに同じ志を持っているところだと思う。そんな会社に転職するべきなのか迷ってしまう。