悪口の連鎖

私の職場に新卒の同僚がいる。隣の席に座っていて、仕事のことから、プライベートまで話すことが多い。そんな彼から、管理職についてたてついたと言う話を聞いた。

職場のある管理職は、今年転勤して来たのだが、様々な要求をする。初めは様子を見てほしいという我々の願いとは反対に、見当違いな要求をする。業務を減らし、早く帰れという割に、余計な仕事をとってきて、それを部下に半強制的にやらせる。実態が見えていて、適切な行動であればいいが、決してそういうわけでないから残念だ。また、言葉もきつく、とても上から目線で話をする。人を小馬鹿にしたような態度をとることがあるので、腹が立つこともある。

そんな問題のある管理職の愚痴を、その若手の新卒の同僚によくしていた。その結果、その同僚は、管理職の指摘に対してたてついてしまったのだ。そのとき、その管理職の要求したことについては、的を得ていて、新人として素直に反省するべきだと感じた。しかし、周りの先輩が言っているから、自分も文句を言っていいと思ったのである。

新人は、素直な気持ちを持つことが大切だ。そうでないと、貴重なアドバイスも生かされないし、アドバイスもそのうちされなくなる。成長するチャンスを失ってしまうのだ。

自分に誇りを持つことほ大切だ。しかし、それ以上に経験値の面で劣っている新人に関しては、謙虚な姿勢で物事を考えなくてはならないのだ。

私の悪口で、新人を不利な立場に追い込んでしまっている気がする。悪口はやめよう。そう決心した日であった。