大学の無償化について

こども未来戦略というニュースが気になった。その戦略の中に、子供を3人以上扶養している場合、大学の学費が無償化されるというものらしい。大学の学費はとても高く、子育て世帯にとっては嬉しい話なのだろう。大学にとっても、少子化で経営が厳しくなってきている状況を考えると、少しは救われるのだろう。

ただ、本当に経済的な苦しい家庭にとってはどうでも良い話なのだろう。子供を3人もつことはハードルが高く、明日の暮らしのことで精一杯な人達はたくさんいる。それを踏まえると、子供が小さい時からの支援に力を入れた方が助かる人は多いのではないか。

そもそも大学に入学させることにメリットがあるのかどうか考えた方が良い。日本の大学は、卒業することが簡単で、大学時代に授業の学びがなされていない学生はたくさんいる。将来その学びが生かされてない人も多い。大学教授の授業はわかりにくいとも言われる。学生にとって大学に進学することが効果的かどうかよく考えるべきだ。

奨学金を借りて大学に進学し、その返済に追われて仕事をしている人はたくさんいる。私の弟もその1人だ。ただなんとなく大学に行き、後から後悔するのだ。もっと、大学に進学するメリットやデメリットを考えて自分の道を決める必要がある。

大学無償化の政策は、大学進学率を高めることになるだろう。ただ、その中には大学に進学する能力がない者や、学ぶ意欲のない者が含まれることになる。それが果たしてその人達のためになるのか、日本のためになるのか、よく考えてもらいたい。