年金の財源

日本の年金制度が破綻してしまうのではないかというように考えてしまうのはわからなくもない。日本は急速に少子高齢化が進み、多くの高齢者を現役世帯が支えなければならないという現実が今にも迫っているからだ。

そのため、もらえるかわからない年金の保険料の支払いをやめてしまうという判断をする人がいる。それはやめた方がいい。確かに、今の日本の年金制度は、現役世代の納めた保険料収入をメインとして高齢者の年金の財源に当てている。

つまり、自分のもらえる年金を自分自身の積み立てたものではなく、次の世代の納めたお金から成り立っているのだ。その仕組みでは今後、年金制度は崩壊してしまうという考えは昔からあったので、いくつかの工夫をしている。

日本の年金の財源は以下のとおりだ。

① 年金保険料

② 税金

③ 年金積立金

実は、年金の財源に、税金や年金積立金が使われているということを知らない人は多い。私自身も最近まで知らなかった。今は、年金保険料の収入をメインとしているが、財政が厳しくなれば、その割合も変えていけばいいのだ。

年金積立金とは、GPIFという機関が年金を投資で運用してお金を増やしている。分散投資されており、安定的に財源は増えている。最近の株高の影響もあり、GPIFの成績は絶好調のようだ。

いずれにしても、少子高齢化が進むと、年金のもらえる額がへることが予想される。しかし、それに対してどう備えるかを考えていけば、年金制度が破綻するということは考えにくい。安易な考えで、保険料の支払いをやめる選択はしないようにしたい。