父親の再就職

まもなく70歳を迎える父親がいる。二つ歳上の母親が仕事を引退し、元々別居していたが、生活が厳しいということで久しぶりに同居することになったらしい。

父親は、ゴルフが趣味でよく行くのだが、母親を支えなければならないということから、仕事を探すようになった。世間では、人不足と言われ、高齢者でも再就職が簡単だと思っていた。

しかし、ハローワークに行くと、様々な職種があるものの、一度面接に行ったが、落とされてしまったようである。

父親は、以前会社経営をしており、人の下について長く働くことを苦手としている。エネルギーはあり、第一印象は良い。本人は、会社は素直に仕事をコツコツと文句を言わずにやれる人材が欲しいのだろうと言っていた。

その分析は正しいと思った。その後父親は、就職活動をやめてしまったようだ。一度、人の上に立つと、人に頭を下げづらくなるのだろう。変なプライドが邪魔をして、仕事に就かなくてもいいやと思ってしまったようだ。

ガソリンの値段が大きく値上がりしていることに父親はキレていた。仕事をするエネルギーと体力があるのだから、地道に仕事をして稼いで、物価高騰にきれないメンタルと余裕をつけてもらいたい。