サイゼリヤでバイトする理由

なぜ星つきシェフつきの僕がサイゼリヤでバイトするのかという本を読んだ。若い時に海外に渡り、そこで料理の腕を磨き、帰国してお店を開いた。しかし、思ったようにお客さんが入らず、苦労したそうだ。

店舗経営は、料理の腕だけでなく、それ以外の部分で様々な工夫が求められる。それを学ぶためにサイゼリヤでバイトしたそうだ。

サイゼリヤは、かなりコストパフォーマンスが高い。いまだにミラノ風ドリアは300円で食べられるし、味も美味しい。なぜ、それが実現できているかというと、サイゼリヤ自体が生産者であり、食材を自ら作ることで、安くて良いものを調達できるシステムがあるためだ。

アルバイトは5人だけに絞っているが、一人一人の労働生産性を上げる仕組みがあるためうまく回っている。しっかりとしたマニュアルがあり、そのマニュアルが秀逸らしい。

この本の著者の行動力には驚かされる。良い年齢になって、かなりの料理の腕があるにも関わらず、バイトとして、若者の先輩に頭を下げながら、働く。

プライドを捨てて、自分の成長のために、チャレンジする姿勢はそうそう真似できない。自分を高めるために環境を変える勇気の大切さを学んだ気がする。