投資におけるリターン

何に投資をすれば良いのかは投資家にとってとても重要なことであるが、とても難しい。IT関連株が伸びるだろうと思っていても、意外にも伸び悩むことがあるそうだ。

アメリカでタバコ関連株とIT大手IBMの長期投資のパフォーマンスを比較したところ、なんとタバコ関連株の方がリターン率は高いという結果が出たそうだ。タバコは健康被害が大きく、世の中から厳しい目で見られる。だから人気もない。しかし、そのタバコ関連の会社は、企業努力により、営業利益を少しずつ伸ばし続けた。配当金も増配した。一方でIBMも営業利益率は伸びたが、投資家の期待を上回ることができなかった。

投資のリターンは会社の利益率と投資家の期待の差によって生まれる。いくら伸びる企業だと思っても、人気がありすぎると、長期的なリターンでみると、たいしたことのないことになりかねない。それを考えると株価の割安さを判断するPERという指標はとても大切であることがよくわかる。