貯金は不要論

貯金する必要はないと感じ、余分なお金を持ち歩かないようにして生活している人たちがいる。その人達は、自分の強い信念を持ち、ブレずに生きている。そのため、周りが貯金した方が良いとアドバイスをしても聞く耳を持たない。先日、あるテレビ番組で話していた人の話が印象的だった。

その人は、もともとプロサッカー選手であり、引退してから、自分で事業を起こし、稼いだお金は自己投資や、魅力的に感じるものに使ってきた。ジムでパーソナルトレーナーを雇い、外見にこだわっている。健康に投資をしているため、将来は余計なお金がかかりづらいと考えている。

住むところや、身につけるものにもこだわっている。なぜ貯金をしないのかと聞くと、自分を成長させるためにお金をつかいたいと答えていた。人よりも極めて成長したいという欲求が強いと感じた。

この人のように自分自身に投資するためにお金を使うことは、理想的だ。しかし、だからといって、貯金残高がほとんどないという状況では、自由度がなくなってしまう。自分の稼ぐ力に自信をもっているようだが、誰でも失敗するリスクはある。そのリスクに備えるためにも、ある程度の貯金は必要なのではないかと考えてしまう。

貯金がほとんどないから、働いて稼ぐしかない状態であるからこそ、仕事が頑張れるという見方もできる。人の考え方は人それぞれだ。