タブレットを使うほど成績が悪くなる

日本の小中学校では、1人1台のタブレット端末が与えられ、教育の電子化が進んでいる。そこで、本当にタブレットを使った授業が効果的なのかどうか調べた学者がいる。その人の研究によると、タブレット端末を使えば使うほど、成績が落ちるという統計結果がでた。理由はよくわからないが、タブレット端末の利用時間と成績の負の相関関係がみられた。

電子書籍が増えて、紙の書籍が減ってきている。電子書籍は場所をとらず、持ち運びが楽だ。わざわざ棚の整理をする必要がなく、いつでもどこでも読みたい本を読むことができるメリットがある。しかし、電子書籍が増えている世の中においても、紙の書籍が良いと考える人は少なくない。

紙の書籍は自分で、指を使ってページをめくることから、記憶に残りやすい気がするという人もいる。紙の書籍の方が、本の内容が理解しやすいという人もいる。もしかしたら、このような理由で、電子化が成績向上を阻害することになってしまっているのかもしれない。

パソコンやタブレットを自由自在に扱うことができる人材を育成することはとても重要だ。しかし、学習に効果的ではないというのであれば、一度、授業の形を見直すことも大切だと考える。タブレットはあくまでツールでしかない。このツールが学習に効果的ではないとわかれば、活用すべきか議論する必要がでてくる。

タブレットを使えば成績があがるという単純な話ではないのだ。先生達も大変だが、よく考えてもらいたいものだ。