後輩の成長

職場に、とても熱のある後輩がいる。仕事熱心で、一つ一つのことに一生懸命に取り組む。同期の中でも、群を抜いて「アツさ」を持っている。そんな後輩が、先日の飲み会で職場の同僚にろくな人がいなく、仕事を辞めようか考えていると聞いた。

彼女の周りは、仕事ができるリーダータイプは残念ながらいない。彼女が抱えている悩みは解決されることなく、今に至る。彼女は頼れる先輩が少ない中で、熱心に仕事をしていく中で、スキルを身に着けていった。本来は、リーダーシップのある先輩や、悩みを相談できるメンターの存在があれば、彼女は今のような感情にならなかったのではないかと感じる。

その熱心な後輩の同期で、仕事が雑な後輩がいる。労働時間は長いのだが、一つ一つの仕事が雑で、先の見通しが立てられない。この後輩も優秀なリーダーに恵まれずに、ひねくれて育ってしまった感がある。リーダーが頼りないから、自分のやり方を貫こうとする。しかし、そのやり方は、王道から外れたやり方で、チームの和を乱している。

どちらの後輩にも、頼れるリーダーは必要だ。成長するためには、まずは「良い見本」を見せることが大切だ。先輩の良いところを真似して、徐々にオリジナリティを出していくことが良いだろう。

後輩の育成は難しい。まず経験年数が違うので、見えている世界が違う。自分の見えることを後輩に伝えていくことや仕事に真摯に取り組むことで、後輩がついてくる関係性ができれば、後輩の成長にもつながるのではないか。後輩の愚痴ばかり言ってはいられない。