日本の銀行の長期金利の上昇

先日、日本の大手銀行の長期金利が上昇したというニュースを見た。三井住友銀行は年1.75%、三菱UFJ銀行は年1.2%にすると発表した。これは、日銀がマイナス金利を解除したことや、今後の日本の金利が上昇していくことを織り込んでいるものである。

日本はしばらく金利が低い状態が続いていたので、これは大きな転換点になるかもしれない。金利が上がれば、人はお金を借りにくくなる。今までは、金利が低いために住宅ローンを低い金利で借りることができた。

しかし、今後は金利が上昇し、住宅ローンを安易に組めなくなってくる未来が想像できる。住宅ローンが組めなくなれば、住宅を購入する人が減り、不動産業界は厳しい状況になっていくだろう。

不動産業界は、今後日本人の人口が減る中で、成長していくこと自体が難しい。1人世帯が増えているといえど、空き家も多く、新築の住宅を購入する世帯は減っていくだろう。

日本人の所得も賃上げが行われているところだが、これが今後も続くかどうかという点も問題だ。富裕層と貧困層の格差も拡大している。今は、貧困層が住宅ローンを組むのが難しくなっている。

日本の金利が上昇すれば、日米の金利差が縮小し、円高傾向になると言われている。そうすると物価高騰も少しは落ち着いていくことにもつながる。金利の上昇はメリット、デメリットがそれぞれある。未来を予測し、今の状況で最適な行動を取っていくことがより大切になるだろう。