東京一極集中

2050年になると、日本の総人口が9500万人になると予想されており、今いる1億2000万人の人口は1億人を割ることが見込まれている。今後の出生率によってはさらに人口が減っていく可能性もある。

問題となるのは、東京などの都市部に人が集中してしまうことにより、地方の過疎化がより一層進むことだ。現在でも地方は財政が苦しく、インフラを維持していくことが難しいところもある。人が住まないのだから、お金をかける必要がないだろうと判断されてしまう。

東京に人が集まれば、東京周辺の経済は活性化する。しかし、東京一極集中により、さらに少子化が進むと言われている。東京の家賃は上昇している。子供を育てようとすれば、保育園などの教育費が大きな負担となる。地方から集まってきている場合も多いので、親戚などの支援も受けにくい。

実際に東京に住む人達の子供の出生数は少ない。地方の方が、子供を育てる環境に適していると捉えることもできる。地方の魅力を発信し、子育て世代を取り込もうと努力している自治体も多い。

しかし、そういった自治体は、若い世代の取り合いとなってしまい、魅力の薄い自治体はどんどん取り残されてしまう。いずれは、衰退、合併、消滅することになるだろう。都市が良いとか田舎が良いとかどちらもメリットはある。ただ、そこにもともと住んでいる人たちもいる。一人一人が豊かに暮らせるまちづくりをしていきたいものだ。