天才はいるのか

世の中に天才はほとんどいないと感じる。才能の多い少ないはあるにしろ、天から与えられた才能だけで、成功できるほど世の中は甘くない。その分野の頂点に立つためには、死ぬほど努力しなければならない。

イチローさんは「小さなことをコツコツと積み重ねることがとんでもないところへいくただ一つの道」と言っている。イチローさんは野球選手として、大きな成功を収めた人であるが、高校からプロ野球へ入るドラフトでは、5位指名でオリックスブルーウェーブに入団している。

同世代より、当時は高く評価されていなかったのだ。天から与えられた才能だけで成功できるのであれば、野球をやり始めたときから、ずっと1番であるはずだ。彼には、野球の才能があったことは間違いないが、彼の努力がここまでの成功の土台となっている。

イチロー選手のルーティンは有名だ。毎朝、同じカレーを食べて、打席に立つときも、同じルーティンを繰り返した。おそらくトレーニングにおいても同じものをコツコツ積み重ねてきたのだろう。習慣が才能を超える。彼がそれを証明してくれているのではないだろうか。

もちろん、ただやみくもに努力したからといっても成功できるわけではない。人には、その人に適した環境がある。得意でもないものや好きでもないことをひたすらやり続けることほど、辛いものはない。

自分の進む道が、自分に合っていることが大切だ。その上で、努力を積み重ねれば成功に近づく。人が想像できるものは、必ず実現することができる。自分が何に向いていて、本気でやりたいものが見つかったら、努力し続ける。これが成功の秘訣ではないだろうか。