苦手なことより得意なこと

先日、初耳ギフテッドという番組を観た。そこには、日本の小中学生がある特定の分野で活躍し、光り輝いている姿に衝撃を受けた。そこに出ていた映像クリエイターの少年の言葉が印象に残った。

アカデミー賞を受賞した映画監督にもその才能を認められ、様々な方から支援を受けてきた。そんな恵まれているように見えるその少年にも悩みがあった。彼は、集団生活が苦手で、みんなと同じように行動することができなかった。

彼は、頑張ってみたが、うまくできない自分がいた。そこで、思い切って「不得意分野を補うのに時間をかけるのではなく、得意分野を伸ばそう」と考えた。不得意分野で、努力してできるようになっても、平均、もしくは、それ以下にしかなれない。若いのに集団生活にあえて身をおかない選択をした勇気は素晴らしい。

得意分野で頑張れば、高いレベルのパフォーマンスも出せるようになる。小学生の段階で、その境地に立ち、答えを出し、それを実践していることはなかなかできないことである。

大人でも、苦手なことを頑張ったり、無駄な努力をしている人は山程いる。それは、おそらく自分の得意なものが見つけられていないから起きる現象なのだろう。自分を知って、どんな人生を歩みたいのかを考えることがより重要だと改めて感じた。得意なことをつきつめる人がこれからも世の中にどんどん出てきてほしい。