株価を見てもお金は増えない

先日、日経平均株価が2000円近く下落し、史上2番目の下落になった。これまで、日経平均株価東証証券取引所のPBR1倍割れの改善を進めるなど改革を行ってきた。日本の株式会社の経営者たちも、株主に目を向けるような経営をする人たちも増えてきた。

円安であることや割安であることが世界の投資家から注目を集め、海外投資家が日本株に投資するようになり、多くのお金が集まってきた。日経平均株価は一時、4万円を超え、5万円までいくのではないかという経済エコノミストもいた。

そんな中での、日経平均株価の大暴落だった。きっかけは日本銀行政策金利を0.25%利上げするということが大きかった。今後さらなる利上げも考えられると植田総裁は語ったことから、日米の金利差が縮小し、ドルが売られ、円が買われる円高に流れると投資家は判断した。

円高になれば、日本の物価高には歯止めがきくようになるが、日本の輸出産業は大きなダメージを受けることになる。トヨタ自動車などの輸出産業は、円安の恩恵を多大に受けてこれまで大きく稼いできた。それが、これまでのようにはいかなくなる。

アメリカの株式市場も下落傾向にあることから、今後も日本株は大きく下げを食らう可能性は大きい。今回の株価の暴落により、資産を失い、悲しんでいる人は多いだろう。しかし、株価を見てもお金は増えない。株価を見て、心を乱されるのではなく、勉強をして知識をつけてお金を失わないようなスキルを身につけることにエネルギーを使ったほうが良い。